
制作会社に相談する前に整理しておきたい5つのこと
最近、新商品のプロモーションやイベントの開催、あるいはWebサイトやPR動画の制作など、自社のプロジェクトを外部の制作会社に依頼する企業が増えています。
いざ依頼しようとしたとき、「まずはプロに直接会って、イチから相談に乗ってもらおう」と考えている方も多いのではないでしょうか。もちろんそれも一つの方法ですが、実は最初の打ち合わせの前に「自社内で情報をどれだけ整理できているか」が、その後のプロジェクト成功の大きな鍵を握ります。
本コラムでは、スムーズな進行と質の高い提案を引き出すために、制作会社に相談する前に整理しておきたい「5つのこと」について詳しく解説します。ぜひ少しでもご参考になれば幸いです。
事前準備がプロジェクトの質を左右する理由
制作会社との最初の打ち合わせ(ヒアリング)は、いわば「家づくりの設計図を描くための最初のステップ」です。
「とりあえず何かいい感じの動画を作ってほしい」「バズるイベントを企画してほしい」といったふんわりとした状態のまま相談してしまうと、制作会社側も具体的な提案が難しくなります。結果として、見積もりが出せなかったり、完成したものが「思っていたのと違う…」というミスマッチが起きたりする原因になりかねません。
自社の状況や要望を事前に整理しておくことで、制作会社は「その課題を解決するための最適な手段」をピンポイントで提案できるようになります。
相談前に整理しておきたい5つのこと
では、具体的にどのような情報をまとめておけば良いのでしょうか。ここでは大きく5つに分けてご紹介します。
1)プロジェクトの「目的」と「ゴール」
まずは、「なぜこの制作物(またはイベント)が必要なのか」という目的を明確にしましょう。
例えば、「新商品の認知度を上げたい」「Webサイトからの問い合わせ数を今の2倍に増やしたい」「採用活動で学生のエントリー数を増やしたい」などです。
目的が明確になると、「その目的を達成するためには、チラシよりもSNS用のショート動画が良いかもしれない」といった、最適な媒体選びや戦略の軌道修正が可能になります。また、どこを目指すのかというゴールを共有することで、制作会社と同じ方向を向いてプロジェクトを進めることができます。
2)届けたい「ターゲット層」
次に、「誰に」そのメッセージを届けたいのかを具体的にします。
「20代〜30代の女性」といったざっくりとした属性だけでなく、より深く掘り下げるのがポイントです。
「休日はカフェ巡りをしてInstagramで情報収集している20代女性」「日々の業務に追われ、効率化ツールを探している40代の営業マネージャー」など、ターゲットのライフスタイルや抱えている悩みを具体的に想定(ペルソナ設定)します。ターゲットが明確になることで、デザインの方向性やキャッチコピー、イベントの開催場所などが自然と決まってきます。
3)「予算」と「スケジュール(納期)」
予算とスケジュールは、現実的なプランを立てる上で欠かせない情報です。
「予算は決まっていないので、とりあえず見積もりが欲しい」というケースも多いですが、「上限は〇〇万円くらい」「〇〇万円〜〇〇万円の範囲で」といった大まかな目安だけでも伝えておくことをおすすめします。予算感がわかることで、制作会社は「その範囲内でできる最大のクオリティと手法」を提案しやすくなります。
また、スケジュールについても「絶対に間に合わせたい日(新商品の発売日、イベントの開催日など)」があるのか、「クオリティ優先で納期は柔軟に調整可能」なのかを整理しておきましょう。
4)絶対に伝えたい「自社の強み」と「メッセージ」
競合他社と比較した際の「自社(または商品)ならではの強み」を洗い出しておきましょう。
「価格が安い」「サポートが手厚い」「デザイン性が高い」「歴史と信頼がある」など、アピールしたいポイントに優先順位をつけます。
制作会社はデザインやイベント運営のプロですが、商品やサービスの魅力に一番詳しいのは主催者様自身です。この「絶対に伝えたいコアメッセージ」をしっかり共有することで、クリエイティブの説得力が何倍にも跳ね上がります。
5)理想に近い「参考イメージ(ベンチマーク)」
言葉だけで「かっこいいデザイン」「温かみのある雰囲気」と伝えても、人によって思い浮かべるイメージは異なります。
そのため、「こんな雰囲気にしたい」という参考となるWebサイトのURL、動画のリンク、競合他社のパンフレット、あるいはPinterestなどで集めた画像などを用意しておきましょう。
「このサイトの色使いが好き」「この動画のテンポ感が良い」といった視覚的なイメージ(ベンチマーク)を共有することで、制作会社との間にある認識のズレをなくし、スムーズに制作をスタートさせることができます。
すべて完璧に揃っていなくても大丈夫!
ここまで5つのポイントをご紹介しましたが、「社内でこれらをすべて完璧に言語化するのは難しい…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
安心してください。これらが100%完璧にまとまっていなくても大丈夫です。「目的は決まっているけれど、ターゲットが絞りきれない」「予算感が全くわからない」という場合は、そのまま正直に制作会社に伝えてみましょう。
信頼できる制作会社であれば、ヒアリングを通じて「本当に必要なものは何か」を一緒に考え、整理するサポートから入ってくれます。事前に「何がわかっていて、何が定まっていないのか」を明確にしておくだけでも、打ち合わせは非常に有意義なものになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本コラムでは、制作会社に相談する前に整理しておきたいこととして、目的とゴール、ターゲット層、予算とスケジュール、自社の強み、参考イメージの5つについて解説しました。
事前の準備を少し工夫するだけで、制作会社からの提案の質は劇的に上がり、プロジェクトの進行もスムーズになります。次回のプロモーションやイベント企画、クリエイティブ制作を外注する際に、ぜひ参考にしてみてください。
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