
Z世代に刺さる!イベント演出5選

はじめに
近年、イベント制作の現場でよく聞かれるのが「Z世代の心に刺さる企画をしたい」という声です。1990年代後半から2010年代前半に生まれた「Z世代」は、SNSネイティブで、リアルとデジタルの垣根がない世代です。彼らは、ただイベントを見るのではなく、“体験し”、“共感し”、“シェアする”ことに価値を置いています。
そんなZ世代に届くイベントを作るためには、演出や仕掛けにも時代に合わせたアップデートが必要です。今回は、Z世代の心をつかむイベント演出のトレンドを5つご紹介します。
SNSで映える!「フォトスポット&空間デザイン」
Z世代がイベントに求めるものの一つが“映える空間”です。特にInstagramやTikTokなどで「写真を撮ってシェアする前提」でイベントに参加する人も多く、フォトジェニックな空間演出は重要なポイントとなっています。
たとえば、人気アーティストとのコラボイベントでは、世界観を再現したブースや、ネオン・鏡・立体文字などを使った撮影スポットが大好評です。これらの要素はSNSで「いいね!」を獲得するためのツールとしても機能します。
最近では「#○○展」や「#○○ミュージアム」といった展覧会型イベントでの“没入空間”もトレンドです。参加者がその場の雰囲気に浸りつつ、自分の個性を表現できる空間を提供することで、ファンの心をつかむことができます。
ポイントは“撮りたくなる”こと、そして“自分らしさが出せる”ことです。背景だけでなく、小道具やフレーム、照明の工夫も一体となって演出しましょう。また、イベント後に写真を現像したり、デジタルアルバムとして提供するサービスも付加価値を高めます。
主役は“参加者”!「インタラクティブ演出」
Z世代は“受け身”では動きません。イベントの中に自分が参加できる仕掛けがあると、一気に熱量が高まります。インタラクティブな演出は、参加者を主役にし、イベントの記憶に深く残る体験を提供します。
具体的には、来場者の投票でストーリーが変わるライブ演出や、自分のスマホから操作できるAR演出、SNS連動でリアルタイムに表示されるコメントパネルなどが効果的です。これらの体験は“リアクションが形になる”体験として非常に人気があります。
たとえば、あるポップアップイベントでは「会場のLEDが来場者の投票によって色が変化する」演出が話題に。自分の行動が空間に影響を与える感覚は、“特別な体験”として記憶に残ります。これにより、参加者自身がイベントを作り上げているという感覚を味わうことができ、満足度も高まります。
推し活を全力応援!「ファン心理をくすぐる演出」
Z世代の消費行動の中で欠かせないのが「推し活」です。アイドル、アーティスト、アニメ、YouTuber……それぞれの“推し”に熱量を注ぐ若者にとって、イベントや日常のあらゆるものと推しのつながりを見つけられることが一つの楽しみでもあります。
そのため、推しへのメッセージを書けるボードや、推しカラーのグッズ制作ワークショップ、推しへの“愛”をアピールするSNS投稿キャンペーンなどが好評です。これらの演出は、推し活を肯定し、可視化できる場としても機能しています。
推しに思いを“届けたい”という感情は、体験の熱量を高め、イベント全体の価値を押し上げます。推しを通じて参加者同士がつながることも多く、その場の一体感を醸成する重要な要素となります。
デジタル×リアルの融合!「AR/XR演出」
リアル空間にデジタルを重ねるAR(拡張現実)やXR演出も、Z世代との相性が抜群です。特にスマホ1台でアクセスできる「アプリ不要のAR演出」はハードルが低く、多くのイベントで取り入れられています。
たとえば、特定の場所にスマホをかざすと、キャラクターが登場する演出や、動画投稿に連動した“ARエフェクト”を体験できるブース、バーチャル出演者が現実のステージに登場する演出などが挙げられます。これらは“リアルにデジタルを融合させる仕掛け”として、思わず人に見せたくなる体験を作り出します。
これにより、イベントの記憶は“見る”から“体感する”ものへと進化します。参加者は“自分だけの体験”としてイベントを語ることとなり、イベント後のシェアも自然と広がります。デジタル技術を駆使することで、従来にはない新しい体験価値を提供できるのです。
シェアを前提にした「参加型コンテンツ」
Z世代の多くは、イベントの余韻をSNSで“誰かに伝える”ことで完結させます。だからこそ、“投稿したくなる仕掛け”を演出に組み込むことが鍵です。
例としては、ハッシュタグを使ったSNSキャンペーンや、自分の映像や写真がその場で編集されて送られてくるシステム、TikTok向けの“ダンスチャレンジ”ブースなどがあります。「体験 → 撮影 → 投稿」までが自然な流れで設計されていると、ユーザーの満足度は大きく高まります。
重要なのは、「映える」だけではなく「語りたくなる」「人に見せたくなる」ことです。Z世代は“誰かと共有したい体験”を求めています。イベント後のSNSでの拡散や口コミは、次のイベントの集客にもつながるため、初期段階から戦略的に考える必要があります。
Z世代向けイベントを成功させるには?
このようなZ世代向けのイベントを成功させるためには、さらにターゲットが強く興味を持つ要素を巧みに盛り込むことが重要です。以下のポイントを実施すれば、より効果的にアプローチできます。
インフルエンサーの活用: Z世代の多くはインフルエンサーに影響を受けやすいため、人気のインフルエンサーとタイアップすることで大きな注目を集められます。
キャスティングの工夫: 若者の関心を引く芸能人やアーティストをキャスティングすることでイベントの訴求力を高めます。Z世代が憧れを抱くような人物を招くことが重要です。
SNS施策との連携: イベント前にSNSでの広報活動を強化し、開催中もSNSキャンペーンを実施することで、来場者以外にも笑顔や体験を共有し、口コミを広げます。
音楽やエンタメ要素の導入: 音楽フェスなどとのコラボレーションや、エンタメ要素を取り入れることで、Z世代が持つエネルギッシュなライフスタイルにマッチしたイベントが可能に。
体験の多様性を提供: 一度の参加で様々な形の楽しみ方を提供することで、多様な興味関心を持つZ世代のニーズに応えます。
これらのテクニックを駆使することで、Z世代にとって忘れられない記憶に残るイベントを実現することができます。
まとめ
これまでのように、見るだけ・受け取るだけのイベントでは、Z世代には響きません。彼らは、「自分が関われること」「SNSで共有できること」「自分らしく楽しめること」を重視しています。
イベントの企画段階から「Z世代の体験価値」を意識することで、より高い満足度と拡散力を持ったイベントが実現できるでしょう。創造的で参加型の体験が、Z世代の心をつかむ鍵となります。
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